地域差・収入差・環境差における影響が少なくなる、という上ではオンライン・ICTを推していますが、自分の場合の通信制大学の集中度具合を振り返ってみても、「紙で、ペンや鉛筆をもって、参考書など現物の本を広げて」勉強するっていうのが、頭に入るタイプもあるのですよね。
図書館は各地方にあるとはいえ、規模も違うのでリサーチ・情報を探ることにはたくさんの参考書を借りたり買ったりするより、インターネットで全世界検索したほうが広い知識が得られるし、よいレポート等がかけるでしょう。
ただ、解くとか、まとめるとか、文房具を駆使してやる楽しさもあります。
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印刷可能な教材も多い
本屋さんに行ってテキストを買ったり、学校からもらったプリントをやるのもいいですが、無料でプリント教材を提供しているサイトもよくあります。
ホームスクーラーだと特に、小1~小6の順番通りに勉強しているとは限りません。とびとびだったり、飛び越して高校の問題とかやっているかもしれません。
そうすると、一般の教科書に合わせた市販のテキストは途中で順番どおりに解けず、頑張りが途中で切れてしまったり、一部でも先に進んだ学習をしている子にはつまらなく、せっかくの学習意欲が下がってしまうかもしれません。
教材提供サイトも、もちろん教科書に沿った文部省で決められた内容であることには変わりないですが、単元ごとにプリントできるというところが利点だと思っています。
進学等のなんらかの試験のためには、いずれはトータルで学習しないとならないとおもいますが、学年的にまだ余裕があるのなら、得意分野だけを攻めるとか、逆にほかのは放っておいても勉強するから、苦手分野だけをプリントでやるとか、ちょっとしたカスタマイズが可能です。
不登校・ホームスクーラーに若干、罪悪感を感じる年頃のこどもであれば、「学校っぽい勉強」をしていることは罪悪感をすこーしだけ楽にしてくれることもあります。(対祖父母や親せき、ご近所さんの視線など)
ちょっと探しただけで結構出てきます。受験用だったり、それぞれに特性があると思うので、「無料 教材」で検索してみて、おこさんに合うものを選んだり混ぜたりして使ったらよいですね。
特にホームスクール・不登校でなくても、家庭学習・塾の代わりにも普通の学生の勉強にもどんどん活用されてほしいサイトです。
自分で作る参考書
学校内活動でよく調べ学習みたいなのをやっているのを目にしますが、学校の評価を気にしてかたいていありきたりなことしか生徒たち書きませんよね。
ホントに不思議だと思ったこととかを書いたら、先生になに言われるかわからない空気を感じるから。歴史的建造物の見学に行って期待されるのは「こういう細かいものを作れて昔のひとはすごいなーと思いました」とかきれいな感想。
仮に「保持にお金かかるのになぜわざわざこんなの建てたの?」なんて質問はなかなかしにくい。本来は、こういった質問から、
・保持に実際いくらかかるか どういう作業が必要か
・残したいと昔のひとが考えた歴史的背景
・このまま残したいと思うか思わないか、その理由や未来の社会の予測
とか、経済・歴史・技術・物理とか多様な視点を含めた勉強に繋がると思うのですが、それをハンドリングできる教師や大人はあまりに少ないと思います。
ホームスクーラー・不登校の利点 それは圧倒的な暇な(わけではないけど)時間!
ちゃんと学校行かないと社会性が、とか将来ニートだよ、とか不登校・ホームスクーラーであることがもたらすマイナス面は置いておいて、圧倒的にプラスなものって
時間
なんですよね。探求・調べ学習に向いている。50分経ったらチャイムがなる→終わり!ってことがないから、それこそ研究者のように探求できる。
情報であれば、どんなに優秀な先生であっても万に秀でていることはできないので、ネットに繋げばどこまでも調べられる。実験してみたいことがあれば(危険なものを使うものでない限り)こどもの興味の向くままやってみることができる。
それは別に教科学習に限ったものでなくてもいいわけで。突き詰めればどんなくだらなそうな発見・研究でも何かに繋がっていきます。
紙にまとめるのが好き
好きな戦隊ものの情報とか、アニメの曲タイトルとか、
アルファベットさえ学校で勉強してないはずなのに、スラスラ書いたりしゃべったりしませんか?
遊んでいるのに、学びとは思わず身につけています。そして、「勉強のコツ」と学習サイトのコラムで書かれるようなことを読まずとも、まとめ学習・探求学習をしています。
まとめ上げる感覚、それはパソコンだと感じにくい部分でもあります。ノート1冊、ページ1枚、やはり質量のあるものが実感しやすい。
実は書き出すことで整理もされている。
良い点の使い分け オンラインと文房具のブレンドができるホームスクール
紙(教科書)ベースの学校が、タブレッド学習などを導入に躍起になっていますが、学校というリアルの場の特性を活かしたらいいのに、と思います。
タブレットでしか、できないことをやるとか、外注するとか。「場」があるということを活かした学びかたをもっとすれば、と。ホームスクーラーはその点、学校という場は使えないけれど、時間や方法は選べます。
オンラインに適したことはオンラインで、紙のほうが楽しくなることは紙で。
将来人の役にたつお医者さんや弁護士などになりたいとしても、まずは学びは自分のためのこと。得意、不得意、特性が違うそれぞれの子が、学びやすいかたちを選んで混ぜていくことは学校からの逃げではなく未来志向的なことです。
学びたい・知りたいを邪魔することなく、こどもオリジナルの参考書なんてできたら、面白そうです。そういえば、東大とかに受かる人もノート作りが上手ですよね!