日本のオンライン教育の市場規模は?
10代に限らず、リカレント教育を含め「学ぶ」ことへの投資は大人になっても欠かせません。ICTの発展により、オンラインでの勉強は増加傾向にあり、今後も伸びていくようです。
リアルな教育の場である学校・大学・各機関に向かうには、交通機関を使う必要があったり、なかなか開催されない田舎に住んでいたりすると、その機会すらなかなか巡ってきません。
身体を壊していたり、家族の世話をしなければいけなかったり、いじめで学校には行けなかったり。そうすると、学びの機会が失われてしまいます。学ぶ意欲は強くても、環境によりあきらめなければならない。
オンライン教育の発展は、地域差・環境差を小さくしてくれるものだと思っています。市場として大きくなっていくことは、消費者も選べる多種多様なものが出てきてくれるので、今後ますます「学び」の選択肢は増えていくのではないでしょうか。
文部科学省でのグローバル教育の扱いは?
5年以上前の教育系雑誌に書いてありました。
日本では2018年度までに、バカロレア対応高校を200校までに増やすと。2018年であった去年確認したところ(一部認定はあるのかもですが)40校前後でした。
以下、wikiよりバカロレアについての概要です。
国際バカロレア(IB)は当初、世界各国から人が集まる国際的な機関や外交官の子供が母国での大学進学のため、様々な国の大学入試制度に対応し、1つの国の制度や内容に偏らない世界共通の大学入学資格及び成績証明書を与えるプログラムとして開発された。その目的を、より良い平和な世界を築くために貢献する人材育成としており、その教育プログラムの特徴として「全人教育」を掲げている。
国際バカロレアの教育方針として、理想の学習者像が挙げられる。理想の学習者像には、探求する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションが出来る人、信念を持つ人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスの取れた人、振り返りができる人の10個がある。
実際に日本にあった制度なのか、活用できるものなのか、わかりにくい曖昧さがあるような気がします。
それを改善しようとしたからなのかはわかりませんが、「スーパーグローバルハイスクール」という施策も行われているようです。
指定校の一覧はこちらです。
サイエンスに特化した指定校の施策もありましたよね。
スーパーグローバルハイスクールの構想や目指す人物像
高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的としています。
スーパーグローバルハイスクールの高等学校等は、目指すべきグローバル人物像を設定し、国際化を進める国内外の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題、ビジネス課題をテーマに横断的・総合的な学習、探究的な学習を行います。
学習活動において、課題研究のテーマに関する国内外のフィールドワークを実施し、高校生自身の目で見聞を広げ、挑戦することが求められます。
指定されている学校の目指すべき人物像や具体的な課題の設定、学習内容は、地域や学校の特性を生かしたものとなっております。(出典:スーパーグローバルハイスクールのHPより)
国内外のフィールドワークなども必要のようなので、外国人もあまり来ないような地方都市では、指定校になれるような学校もないかもしれませんね。
現地に行く前のグローバル教育はオンラインが経済的
実際に、現地にいく準備段階として、地域差なくグローバルなことを学べるとしたら、それは今の時代、オンラインを使うしかないでしょう。
グローバルに学べる、というわけではなく、「グローバル教育」を受けるために無理して指定校を目指すのか。
ほんとのグローバル(現地)に行くことに目的を置くのか。グローバル教育を受けたいのであれば、そのような施策の学校に進学することもいいでしょう。
ですが、「グローバルに活躍したい」というのが、本当の目的であるのなら、今住んでいるところ、地方であっても、オンライン・ICTを使ってできることはたくさんある時代なのです。