学校教育も変わり始めています。
https://www.asahi.com/articles/ASMCD5CJQMCDTIPE01Y.html?fbclid=IwAR1H9cc4FDFWxbaIUsGlj-4VBz2nlPJwsb3xv5neV4Wi6Fn4kgJhAIFUjYU
学校外の「多様な学びかた」も受け入れられやすくなりつつありますが、学校内も変化しています。
テストで良い点数を取るためだけに一夜漬け。意味あるのかな?って誰もが一度は思ったことがあると思います。
しかし、成績の付き方がそういうものだから、まずは点数を取ることを目標にしてしまう。根本を理解していないのだから、応用には対処できません。
Contents
「ちゃんと勉強する」の意味
大人が勉強しないこどもに「ちゃんと勉強しなさい」と言う時、多くの場合「点数を取れる、成績が取れる分ちゃんとする」のイメージだと思います。
「内容が理解できるように学びなさい、点数はどうでもいいから。」とは言わない。でも、学びというものの本質を考えたら「応用できるくらいに理解する」のでなければ「ちゃんと勉強した」にはならないのではないでしょうか。
将来的にちゃんと繋がる学び方をする。そんな方向に学校教育もシフトしてきているようです。
これからのボーダレスな勉強と必要なスキル
学校教育もおとなもこどもも、地域も社会も、国内も海外も。
いろんな要素が混ざってきている社会で必要な勉強って、やはり今までと大きく変わっていくのではないかなと思っています。
1.語学力(コミュニケーション含む)
単に内容がわかる、伝えられるというのは今はたくさんの翻訳機が出てくるようになりました。
精度はまだまだですが、単にgoogle翻訳やsiriなどだけでも十分用事はこなせるくらいにはなっています。
何年かすれば精度もあがり、もっと実用的につかえるようにもなるでしょう。
そうなると人間の語学力とは何か、と考えると、行間や雰囲気を読んだりジョークを言ったり、駆け引きしたり。場を読んで行うコミュニケーションまでが含まれた語学力なのではないでしょうか。
2.クリティカルシンキング
このサイトでもメインコンテンツの一つにしています。
ものごとを客観的にみるチカラ。情報過多の時代にメディアに流されないスキル。
多様ななかで自分の意見を明確に伝えるスキル。
だまっていてもなんとなく理解してくれる時代は終わりです。文化が違う外国人からしたら背景をふくめて場を読むことは難しいですから。
1の語学力では、日本人の場・空気を読む特性はプラスでしょう。ですが、グローバルなコミュニケーションのなかでは意見を発しなければ「意見がない」という扱いをされてしまうので、意見の伝え方はきちんと習得しておいたほうがいいと考えます。
日本人が苦手と言われてきた「意見を述べること」。最近の子たちは上手です。
大人のほうが勉強が必要かもしれません。
ライティングとともに海外では学年が低いうちから体系的に学んでいるのでディスカッションがうまいのですね。大人もこども向け教材からスタートしてビジネスに役立てましょう。
3.ノートテーキング
冒頭のニュースのような学校が増えれば、ノートの取り方も成績を左右する大きなポイントかもしれません。
時間は制限がありますし、できるだけ「考える」時間にあてたいとすると、探す・読み解く、のが必要なノートだと時間をロスしてしまう可能性がありますね。東大生のノートがキレイだとよく言われるように、ただの黒板のコピーにならない自分なりのノートを作っていく必要がありそうです。
ノートの取り方・ノートテーキングの種類
ノートの取り方には定番の型がいくつかあります。
コーネル法
コーネル大学の教授だった方が開発した方法。普通にノートの種類としても売っています。
ノートが作られるくらいなので有名なのだとおもうのですがどうにも私にとっては使いにくいイメージがあります。
自分の勉強タイプと合致する方法を探ってみるのがいいのかもしれません。
コーネルノート
KWL法
リーディング量が多いときはこちらの方が合っている気がします。
思考や理解をクリアに整理するのに役立ちます。
東大のノートの取り方
東大に受かるような人のノートは、「授業の内容以外のこと」も書いているそうです。
先生が黒板に書いていないちょっとした小噺とか(歴史上の人物の)覚え方のテクニックとか、自分で調べた補足とか。
オリジナルのノートを作って、ただのコピーではないものにしていくのですね。
グーグルで「東大生 ノート」で画像検索したら結構面白かったです。まとめ記事を探すよりヒントが見つかりそうです。(記事だと正解というか、落としどころが作ってありますからね。)
付箋やメモなど、いいな!と思うものをまねしてみてオリジナルを作っていってみてください。
4.ICTツールの活用能力
いまは試験にノート可ということなので、ノートテーキングのお話しをご紹介しましたが、政府がタブレットの配布をするということは、試験やノートテーキングもおいおいタブレットでの効率的な方法に変化していくのかなという予想はしています。
であっても紙のノートの役割も消えないとは思うので、ここではノートテーキングのための利用ではない場合のICTツールの活用を意味しています。
デジタルネイティブなこどもたちは、結構使いこなしていますが、オンライン教材や便利なサイトや、リサーチ力などは大人(保護者や学校)がそっと情報を提供する場面も必要だろうと思います。
この辺は別途特化して記事でまとめてみようと思います。