我が家はちょうど中3なので、今年話題になっているS高、資料請求・個別面談をしてみました。
(ちなみに余談ですが、「S高」と検索すると株等の「ストップ高」の情報がまだ多く出てきてしまいます。S高がまだ検索にかかりにくいのかもしれません。S高等学校と入れたほうが情報にたどり着きやすいかも。)
Contents
S高とN高の違いはなに?
基本的には違いはないそうです。
学べるコースや履修内容、そういったものは変わらないけれど、スクーリング時の本校舎が「沖縄」か「茨城」かという違いになるそうです。
各地方拠点は、共用のようです。
VRコースなど、選べるコースなどの詳細は資料にお任せするとして、地方在住のいち家庭として、進学を考えるか否かという点に絞ってまとめてみたいと思います。
資料請求される方はN高・S高の公式ページからどうぞ。
通信制を考える地方家庭が検討する点 ①スクーリング
通信制大学でもそうですが、「通信制」といいつつ、必ずあるのが「スクーリング」です。
制度上仕方ないのでしょうが、結構大きなハードルになる可能性もあります。特にコロナ禍のなかでは、未成年を一人公共交通機関を使って県外に行かせなければならないことが多いのですから。
この状態では、S高かN高か、という点でいえば、飛行機で飛んで沖縄入りしなくてもいい陸続きで行ける点から、うちの家庭的にはS高が優勢だなと思います。
ちなみに、茨城(本校)に必須で行かなければならないのは2年時で、1年・3年は住まいに近い拠点でのスクーリングが可能だそうです。
2年時は、プラスαでいくらか旅費や宿泊費、スクーリング参加費がかかるようなので、計算にいれておく必要がありそうです。
期間は大学の夏期スクーリングのように学生の仕事のスケジュールと合わせる必要がないので、ある程度幅の広い期間が設定されているようなので、各家庭の予定によって調整できそうです。
通信制を考える地方家庭が検討する点② 単位認定試験はどこで?
これも、通信制大学でも検討して困る点のひとつ。
レポートで合格点をたくさんあつめても単位が取れるための試験が近くや自宅で受けられるわけではないケース。
回数が少ないのも困るし、遠隔地ばかりでも旅費がかさむ。どんどん勉強して単位を積み重ねたいタイプにとっては、勉強は進むけど単位を取ることをスムーズに進められない足踏み感があります。
S高・N高の場合は、年に一回、一番近くの拠点で、ということでした。
それまで単位が積み重ならないということですし、ちょっとモチベーションに影響しそうだなと思いました。
そして、1回だけ(いろいろな代替手段はあるようですが)というのは「働きながら通信制高校」とか「体調を見ながら通信制高校」という場合、ちょっとスケジュール調整が難しそうです。
拠点があまり多くなく、ほとんどの地域に住む人は結構遠出しなければならないのも今の自粛推奨期間ではちょっとマイナスポイントかもしれません。(特に年度末試験のため)
ここは地元の通信制や定時制、他の通信制のほうが優位な点かもしれません。
N高・S高の学習の仕方 オンライン中心の学習方法
プレミアムのコースなどはVRの授業もあり、基本オンライン中心の授業形態になります。
自学やレポート提出も基本オンライン。
遠隔地教育ですから、担任やメンターとの会話もオンライン。生徒同士のやりとりも基本slackなどのオンライン。
そこからリアルに会うことや、リアルの活動に結びつくことも少なくないと思いますが、高校卒業資格、という目的のための「学習」に絞って考えた場合、ここは人によってプラスかマイナスか変わってくるなと感じた点です。
もともとネット・PCに詳しくさらに突き詰めたいタイプの生徒
PCにいくら触っていても、飽きず疲れず、もっとVRやプログラミングなど突き詰めたいタイプは、学習もネットでその他もいろいろ学べるN高・S高スタイルは、ストレス少なく学習できると思います。
学費に含まれている部分で、いろいろな視聴学習ができたり、ソフトの無償提供などがあります。
PC・ネットに詳しく好きだが、学習はペンと紙でやった方が集中できるタイプ
普段からPCに触る機会が多く、学習と趣味・仕事に繋がる作業の切り分
けが難しいタイプは、趣味にパソコンを使い、通信制自体はS高・N高以外がよいのではないかなと感じました。
勉強もやりたいことも始終、ネットを触っていることになるので、からだのバランス的にもよくないし、集中できないと思います。
紙に書くことで集中力が増すタイプで、普段からPC作業しているタイプは学習は学習で紙ベースでやったほうがよいと思うので、一般的な通信制高校の模索をおススメします。
普段あまりPCに触らないが嫌いではないというタイプ
普段あまりPCを使うタイプでなければ、今後仕事に繋がるベースとなるリモートワークツール(ZOOMやslack)を使うよいきっかけにもなりますし、学習以外にそれほどネットを使わないのであれば、オンライン・オフラインのバランスもそれほど偏ることはないとおもうので、N高・S高はおススメだと思います。
地方で学べない情報にリーチできるので、こどもの新たな得意分野が見つかる可能性もあります。
N高・S高がおすすめのタイプ まとめ
うちはまだ検討中ですが、紙ベースで勉強したいタイプらしいので、そこを迷っています。
・一日中ネットを触っていて苦にならないタイプ
・遠方へのスクーリングにハードルを感じない
・新しいことを試すのが好き
・自学中心が得意
のようなタイプであれば、N高・S高、検討してみてもよいのではないでしょうか。
申し込み期限も何回かあるので、個々の家庭の受験事情に合わせて出願できるのも気が楽ですね。
最近は有名大学への進学率も上がってきているので、全日制高校だけではない、新しい学びの形態として広がっていってほしいところではあります。
レポート提出が紙ベースもあれば、S高即決だったかもしれません。
まあ、オンライン一括のほうが管理上手間がかからない(通信制大学のように、レポート添削とかの事務や郵送が発生する)ことを考えると、イレギュラーな方法は大人数の生徒の対応しきれなくなるだろうし仕方ないのかなと思うところでもあります。
サポート校運営経験者が通信制高校とサポート校についての疑問をまとめてみました