データをどう活かすか。これからのFUTOKOはどこへ向かうのか。

世の中の動き
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【注意】
シェア以外のデータの利用をお考えのかたは、データを正しく活用していただきたいためikuminal.info@gmail.comまでまずはお問い合わせください。

BBCで不登校が取り上げられました。「FUTOKO」としてひとつの英語の語彙になりました。

こちらの日本語版をFBページでシェアしたところ、ものすごいシェア数でした。
同じように思っている人がたくさんいると思う一方、いままでも言われてきたことなのに逆輸入的に海外から言われると信憑性が増すのだろうか、とちょっと複雑な気持ちになりました。



不登校という学校システム上の問題とリアルデータ

不登校に悩み受け入れたあと、さあどう動くか。
どう学校とやりとりしていったらいいんだろうか。そう考えたとき
「この不登校に関する現状と意見は自分だけおかしいのだろうか、この地域だけそうなのだろうか」
ということが気になり、自信を持って今後進んでいっていいのかわからなくなりました。
それは自分の意見に、という意味ではなく、客観的データとして「この不登校という現象」は自分のところだけの問題だろうか、ということが知りたくなったのです。

そこで全国の保護者さん対象のアンケートを行ったのが数年前です。
文科省でも他の機関でもデータ取ってたりしますよね。でも「学校の先生経由」のアンケートに「学校の先生にいじめられた」とかは書けないし、本当のことって枠内におさまるように言語化できるものでもありません。

親もこどもも「そんなの怠けているだけじゃない」とコメントが来そうな回答、理由として書くわけがないのです。
そのままの気持ちを書いて、だれも責めるわけでない「単なるデータ」として、自分のところ以外、自分の住んでいるところ以外のことが知りたい、という背景もありました。

全国対象のアンケート

実施団体:イクミナル
実施期間:2018年5~7月
対象者:不登校のお子さんを持つ保護者の方・過去にお子さんの不登校を経験した方(59名)
範囲:全国
方法:Facebookや個人的な知り合いにメールやメッセージで依頼
使用ツール:UMU
こちらの資料を引用・転用される場合は恐れいりますがイクミナルまでご一報ください。ikuminal@gmail.com

回答者は全都道府県とは行きませんし、日本海側が少ないですが、南北日本の様々なところから回答してくださっています。

白地図を色付してみました。↓↓↓
(アンケート回答者の在住県を緑にしてあります)

不登校の最初の年齢(学年)

不登校になり始めの学年を質問しています。
学校が変わる小1や中1のほか、物事を対象化してみれるようになったりする9歳、10歳あたり小3、小4、小5のあたりが多くなっています。

必要だったもの・ニーズ

学校に相談する、スクールソーシャルワーカーに、カウンセラーに。
適応教室や教育センター。
窓口対応業務としてのフローはあるのかもしれませんが、実際に「不登校」に特化して相談できる窓口はありませんでした。(特化するものがない上に不登校はいろいろな要因が絡んでいます。そこを切り分けることのできる窓口は見当たりませんでした)


明確な相談場所がない。
学校へいくのが大多数のなか、まわりに同じ環境の人がいない。
情報がない。ネットではいろいろ出てくるが信憑性が判断しにくい。
確かな情報がないままに手探りです。

理解が必要

こどものことである以上、自分はこう思うので!では済まず、関わる人の理解が必要になります。
不登校、というからには解決を目指すも、違う道を行くにも「学校」と切り離せない問題であり、その先生と会話が成立しない、理解し合えない、ということが多く、ますます学校から遠のくことが多かったような気がします。
最近は教育機会確保法などの影響か、理解ある先生方も増え、登校刺激も少なくなり、ムダに傷つくこどもたちが減ったことはよかったなと思う点です。


家族がおおければおおいほど、家族内での理解も必要になります。
100%の受け入れは人それぞれ考え方も違うので無理だとしても、「こどもを傷つける言い方をしないで」等お願いはしたい。
そうでなければ、学校だけではなく家にも居場所が、こどもたちが安心できるところがなくなってしまいます。

行かなくなったあとの過ごしかた

ホームスクーリングが中心。
というよりホームスクーリングが現実的選択となってしまいます。
インターナショナルスクールや、留学、フリースクール。
選べたらよいのでしょうが、経済格差・地域格差があります。

先のニュースにもあったようにフリースクールに助成が検討されているけれど、現状フリースクール利用割合は低いのです。
であれば、オンライン教材であったり、ホームスクーリングに対するサポートが必要で、そこをなぜ割合の少ないフリースクールのみなのか。現状が把握できているのだろうか、という想いがあります。
当然、制度に寄せていくと居場所等やっているひとたちがこどもたちのために、ということで「フリースクール」化しようとします。行く場所が増えること自体はよいことですからね。
でも、ニーズからのフリースクール化ではなく制度に寄せているのです。
そして、学校と違って「義務」ではないのです。そうすると存続のために来させようと躍起になることはかえって「フリー」ではない。
フリースクール不登校、が生み出されるだけだと思うのです。
場所が必要な子、ひとりで集中したい子、学びたいだけの子。フリースクールに集約したいのは学校と同じシステムの管理下に置きたいだけで、学校内を含めた全てのこどもたちの個別最適化を考えているわけではないんだろうなという気がします。

甘やかして学校に行かせないようになったわけではない

明るく通信制高校や留学の選択肢を考えているからと言って、最初からそうだったわけではありません。
学校という枠って外していいんだ、と気づいたからこそ、他の選択肢があることに気づいただけで、当初は「投げかけられる偏見」と同じような不安を自分のこどもたちにもっていたのです。

社会でやっていけるのか、一生引きこもりになるんじゃないか。
ゲーム依存になるのか、コミュニケションや社会性がダメになるんじゃないか、とか。

悩んでもがいて、枠のそとにも世界がある、と大人の側が気づいたとき、親の不安度は(心配はたくさんありますが)下がっていきます。
親が覚悟を決めると、なぜか自然とこどもも安定してくることが多いのも事実です。

一般的に窓口とされているところに適切な情報がない

たいてい学校や行政から紹介された窓口に一度は行っているものだと思います。
しかし、現状理解どころか、的確な案内をしてくれるところに出会うのも稀で、だいたいは批判された気分でぐったりして帰ってくるものです。
教育機会確保法、とかN高とか、そういった類のそんなに専門的ではない言葉でも、不登校相談窓口となるべき立場のような人が「知りません。そんなのないですよー」と言われることにも遭遇したことがあります。

結果、悩んでいる側にとってはリアルな声が聴きたいから、信頼度が低いと思っていてもネットの情報中心に頼るほかなくなってしまうのです。

そうであればオンラインであっても信頼できる情報を投稿したり、交流できたりする場をという意味もあってイクミナルという団体は進んできた気もします。
(地元でOPENBASEをやりつつ、全国オンライン交流会を中心とした団体イクミナルにも参加しています。)

アンケートで生の声を集めて、交流会で生の声に触れ続けてみえてきたもの

*ことし10月の八戸で行われたネットワーク会議の資料の一部を活用させていただいています。

不登校が簡単に「解決」しないのは複雑な要因が絡み合っているからです。
単にフリースクールなど学校以外の学びの場が提供されれば大丈夫な子、学校は好きでいけるはずなのだけど学習障害などが隠れている場合、そしてそれを周りが気づけていない場合。

もっと良い環境に通わせてあげたくても、親も介護や就労をしながら送り迎え、もしくは低学年なら在宅すること、を選ぶのはなかなか難しいです。

将来の心配や勉強も全て考えている。こどもって、それぞれの課のように分野を分けることができない「まるごと」ケアする必要があるから。
(ほんとうは大人もそうなのでしょうが)

データと、日々変化する生の声をオンライン交流会にて触れてきたことで、何が必要なのかなにが問題なのか、見えてきています。

教育のリソースが足りないのか、福祉なのか、医療なのか。
その切り分けすらできない窓口が多すぎることで、悩み苦しむ家庭が多くなるというのは問題であり、それを予算がおりてくるわけでもない民間がやるべきではなく、もっと公的な部分に頑張ってほしいと思うとことです。

学校にその判別を求めるのは負担が大きすぎる

もちろん、学校の先生が「学校に通っているときの違和感」を発見できたらよいのかもしれませんが、先生という職は「学校のための」職業であり、学校内の生徒たちを守ることが大事な気がします。

学校の先生が切り分けて専門機関に繋ぐのも、家庭が全て担って負担を負うのもオーバーワークです。

少しづつ、学校のなかもそとも変化はしてきているものの、来年はもっと「学びのシステム」自体が多様化していく年になればよいなと思っています。

1月第3月曜日、第4月曜日は
不登校・ホームスクーラー向け学習スペース開催します。
進学用に中学までの振り返りなどの勉強にご利用ください。
自習スペース参加費2回1000円  3月まで限定サービス)
*個別指導を別にご希望の場合は別途有料となります。openbase8nohe@gmail.com まで。
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